ガラスの心と、儚い命。
小さな命に届けたい手紙
Messages to Heavenより、2通目のお手紙です。
ねぇ、チロ。
あなたのこと、今でも忘れてないよ。
あのとき私は、小学3年生だった。
ペットショップで出会った白とちゃいろのハムスター。
それが、私の初めての家族だった。
あなたはちいさくて、でも、しっかり私の手の中にいた。
決して噛まない、おだやかで、懐いてくれていたね。
毎日出して遊んで、ずっと一緒にいるつもりだった。
命が短いなんて、想像もしなかった。
ある日、あなたは静かに旅立ってしまった。
私は泣いて、泣いて、
毎晩、あなたのひまわりの種の缶を抱きしめて眠った。
受け入れられなくて、でも受け入れるしかなかった。